2013年 野 宮 第24回春秋画壇展

謡曲「野宮は、秋の花の気高く淋しく可憐なイメージを源氏物語の六条御息所に重ね合わせて作られた禅竹作と考えられている名曲であります。(三宅晶子「世阿弥は天才である」より取材)

私は後場で一声の囃子のあと「野の宮の。秋の千草の花車。我も昔に廻り来にけり」と謡って御息所が登場する場景を、このように想像して描きました。(能では緋大口の姿ですが、お叱りは覚悟のうえで絵になりにくいので勝手に変更しました)

あらすじは、「旅の僧が京都嵯峨野の野宮を訪れると、どこからともなく美しい里女が現れ、六条御息所の物語をして姿を消します。その夜 僧が読経していると御息所の霊が現れ、光源氏の愛を失った後の淋しい心境を語り、そして昔を偲んで舞を舞う」というものです。

曲の中では、御息所が恥をかかされた賀茂の祭りの車争いの激しい情況・執念も主要な要素ですので、妄執の因として杉木立の中に牛車の角突き合せた争いを描きましたが、もう少し描きようがあったのではと力不足を嘆いております。

 

なお、春秋画壇展はこの第24回展をもって幕を閉じました。残念なことです。

 

 

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コメント: 7
  • #1

    松谷昌孝 (水曜日, 04 9月 2013 07:01)

    よろしい

  • #2

    松谷 昌順 (木曜日, 05 9月 2013 10:52)

    謡を絵にするという試みに大変興味を感じました。
    謡は史実と創作が融合した日本独自の総合芸術であると思います。
    従って、架空の場面が多く、しかもどれも強い情念が渦巻くドラマでもあると認識しますが、それを絵にするのは、大仕事だし、これに挑戦する貴兄を尊敬します。
    六条御息所の舞い、語る情景が浮かんできます。牛の重ねイメージもいいのではないでしょうか。

  • #3

    松谷昌孝 (木曜日, 05 9月 2013 11:05)

    良く見て頂いてありがとう。
    一作一作、時間がかかりますが、急かずに仕上げて行きたいと願っています。牛車の重ねイメージもあれで良いとのことなので安堵しています。

  • #4

    坂部嘉紀 (木曜日, 05 9月 2013 18:24)

    ホームページ開設、おめでとうございます。
    第24回春秋画壇展で「知事賞」を受賞なさったことは産経新聞で知りました。展示会期中はあいにく所用があって、原画を拝見できず残念に思っておりましたが、今後貴ページで作品の数々を拝見できるのを楽しみにしております。
    益々のご健勝、お慶び申し上げます。


  • #5

    松谷昌孝 (金曜日, 06 9月 2013 13:55)

    有難うございます。こんごともよろしくお願いします。
    ところでお世話になりついでで恐縮ですが、依然 至誠さんのブログで宗右衛門町の割烹とカラオケスタンドが出ていましたが、名前を教えて頂けませんか。一度友人と行ってみたいと思います。

  • #6

    坂部嘉紀 (月曜日, 16 9月 2013 23:45)

    お尋ねの宗右衛門町の割烹は「がんこ寿司・道頓堀店」で、カラオケスタンドは「カラオケ レインボー・小阪駅前店」です。因みにカラオケの方はシルバー会員(受付で)登録すれば料金が格安になります。
    ご参考になさって下されば幸いに存じます。

  • #7

    松谷昌孝 (火曜日, 17 9月 2013 04:48)

    ありがとうございました。詳細はメールでお尋ねします。